◎いよいよ東北シリーズも最終戦。このレースでチャンピオンが決定します。今回の舞台は最高速が200km/hを超える高速SUGOサーキット。ここは私のデビュー戦の舞台であり、得意なサーキットの一つです。 |
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●2003.11.1〜2 練習走行
今回も前回の好調を維持して初日の練習走行から、トップタイムをマーク。
現在ポイントランキングトップの遠山選手にプレッシャーを与えます。しかし、ウエットコンディションでの走行となった練習走行最後のセッションで高速の最終コーナーで路面のバンプに乗ってしまい、スリップしてコースアウト。そしてタイヤバリアにクラッシュ!前回のクラッシュはブレーキトラブルによるものでしたが、今回は完全に自分のミスでした。
明日は雨も予想された為、ウエットセッティングを確認する為の走行で、決して無理をする必要はありませんでした。マシンは左フロント部を大破してしまいました。
修理は私自身も手伝い、夜遅くまでかかってしまいましたが、メカニックが必死に作業してくれたお陰で何とか走れる状態になりました。それにしても、2戦連続のクラッシュ。これはさすがに辛かったです。 |
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●2003.11.3 公式予選(10:25〜10:40)
昨日のクラッシュの修理により、少々寝不足気味ではありましたが、予選前に小さい頃からとても仲の良い姉からのメールに励まされ、しっかりと気持ちを切り替えて予選に臨むことが出来ました。路面は昨日から降り続いた雨により、ウエットコンディションでの予選となりました。
はもてぎシリーズ開幕戦で参加台数31台という大混戦の中、ウエットコンディションでポールポジションを獲得しており、雨は得意としております。しかし、今回私が予選で使用したタイヤが1年以上前に製造されたタイヤだった為か、なかなかグリップしてくれませんでした。
それでも、ベストを尽くそうと必死にマシンコントロールし、予選を4番手で終えました。
ポールポジションはチャンピオン争いをしている遠山選手でした。 |
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●2003.11.3 決勝(15:10〜12周) 路面:ウエット 天候:曇り
予選からかなり時間が空いたことと、他のサポートレースのマシンが走行したこともあり、路面は走行ライン上のみ乾いている微妙なコンディションでの決勝となりました。その為、タイヤチョイスはかなり悩みましたが、結局全員がドライタイヤをチョイス。
スタートはまずまずでしたが、後方からスタートした桐渕選手がロケットスタートを決め2番手に浮上。私は1つポジションを上げて3番手で1コーナーに進入しました。
ポールポジションの遠山選手はスタートに失敗したらしく、ミラーでも確認できないくらい後方に下がったようです。遠山選手のポジションが気になるところですが、とにかく私がチャンピオンになる為には優勝するしかありません。
3周目のバックストレートエンドで2番手の桐渕選手に並びかけますが、抜く為には路面の濡れているイン側を走行しブレーキングを行わなくてはいけません。
そこで、私は少しでもグリップを稼ごうと、片側のタイヤだけドライの路面をキープして細心の注意を払いブレーキング!何とか桐渕選手をかわし2番手に浮上することが出来ました。後はトップの後藤選手のみです。
ラップタイム的には私の方に分があった為、すぐに追いつくことが出来ました。5周目に桐渕選手の時と同様にバックストレートで並びかけますが、さすがにアメリカでのレース経験もあり、キャリアのある後藤選手。マシンをイン側に寄せてきて私はウエット路面へと追いやられてしまいました。
何とか前に出たいのですが、後藤選手のブロックはきつく、このバトルは最終ラップまで続きました。考えた末に私は、ブレーキングで抜くことが出来ないのなら、チェッカーの時に並んでゴールするしかないと考え、最終ラップの最終コーナーの立ち上がりで後藤選手のスリップに入り、フィニッシュラインまでに後藤選手に並びかけました。しかし、前に出ることは出来ずに0.2秒差の2位でチェッカーとなりました。
チャンピオン争いをしている遠山選手の前でゴールすることは出来ましたが、遠山選手も後半挽回して4位。これで、遠山選手のチャンピオンが確定。残念ながら、チャンピオンになることは出来ませんでした。悔しいですが、ベストを尽くしました。
決勝結果
http://www1.sphere.ne.jp/jss/fj_result03/tohoku.htm#no5
東北シリーズはこれで終了ですが、私を応援していただき本当に有難う御座いました。 |
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笠江友和 |
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